At Night Diary

医学生Qooの備忘録/夜に綴ります

価値観ってなに

日頃から僕が意識していることがある。それは、人それぞれ考えていること、思っていることは違うということだ。

口にしてみるとありきたりで、うすっぺらい言葉に聞こえるかもしれない。

しかしこれはあまりにも当たり前だからこそ、気付かずにあっさりとスルーしている人が意外に多いのではないだろうか。

 

価値観(かちかん、英:sense of values)とは、何に価値があると認めるかに関する考え方。価値(善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値)を判断するときの根底となる ものの見方。ものごとを評価・判断するときに基準とする、何にどういう価値がある(何には価値がない)、という判断

 

何に重きを置くか。要はそういうことだ。

 

例えば僕が好きなもの、大切に思っていることが、それらが他に人たちにとっても等しく重要であるとは限らない。みんな生まれも違えば育ってきた環境も違う。出会ってきたものも人それぞれだ。全員が同じ価値観を共有していることなどありえない。

 

 

こんなことを言ってくる人がいないだろうか。

 

「あのドラマ見ないとかぜってぇ人生損してるから。マジで。」

「いや、そんなんしてて意味あんの。」

 

など。例を挙げればキリがないが、どれもこれも、それは一体何をもってしてそう言い切れるのかと、僕は不思議で仕方ない。

好きな映画も食べ物も、捉え方や感じ方は人それぞれだし、他人に自分の考えを押し付けることは間違っていると思う。

好きなこと、熱中していることだって人それぞれだ。本人が楽しければそれでいいと思う。だがどうしてもそれでは納得がいかない人たちが、あまりに多い気がしてならない。

自分の価値観を押し付け、狭い世界で成り立つ常識を正義として振りかざす人も少なくない。

どうしてもっとお互いを認めてあげれないのか。

ただ理解してあげればいい。無理に考えを変える必要はないんだ。

 

自分の大切な信念が、譲れないものがだれにでもあるはずだ。だからそれは大切にもっておけばいいと思う。しかし、もう少しみんなが互いを理解しあって、相手の価値観をリスペクトする気概を見せたなら、世界からもう少し争いが少なくなるのではないだろうか。傷つく人も少なくて済むのではないか。

 

スケールが大きくなってしまったが、本気でそんなことを考えた夜だった。

僕ももう少し、他人を思うことができるようになりたい。自分の大切なものはなくさないようにしながら、もっと他者の声に耳を傾けて生活していこう。